
アメリカントラッドの世界ではメジャーなサーシングルベルト。古くはトラファルガー(グルカ)や現行でもレザーマンがいまだMade in USAで作り続けています。
それを、純国産。広島でテープを織り、岡山で革を裁断。横浜で革部分を縫製しています。
今回こだわったのが、ストライプのアクリルテープ。
俗に「アイビーベルト」と呼ばれるものなのですが、これがベルト幅の物が既成品で見つけられませんでした。
そもそも、作っているメーカー(工場)はWORKERSから1時間ほど、岡山と広島の県境。行って、話をしてみると「70-80年代ぐらいまではアイビーやトラッド自体がブームだったから既成品として在庫する問屋さんもたくさんいたけど、今は、ベルト用として作っている問屋さんは無いね」でした。
でも目の前に、まさに探しているベルトの巾の違うものがあり(これはカバン用としていまだに作られていました) あきらめきれません。そこで「多少、値段は張っても良いので、WORKERS用にこの巾・色で織ってください」ということで作ったのがこのベルトです。
せっかく作るからには色を選べるので、時計のベルトと同じ組み合わせにしました。
レザーはミラージュというイタリア製の牛革。表面は言うまでもなく、それ以上に裏面が綺麗でこれはカゼイン(たんぱく質)を使って出荷の段階できっちり裏面を処理しているからです。
油分も多く、曲がった部分ではオイルが動いて色が変わります。逆に、表面を顔料で塗りたくっていないので傷には弱いですが、脂分が多いので使いこむと良い風合いになり傷も目立たなくなります。
今回、バックルの形状を変更しています。
以前使っていたものは、より馬蹄型に近く革に強く当たる部分が点であったため、革に味が出やすいものでした。今回、それをよりUの字に近いものに変更し、面で革に当たるようにしたので、少し味の出る速度が遅くなっています。


attention!!
ベルトに使っているミラージュという革、非常に味が出やすいです。
バックルに通せば、大量に含まれた油分が動き色が変わります。
革なので、一度でも使えば味が出てしまいます。
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