

マウンテンパーカーの裏地を無くし、シャツのように着られる羽織り物にしました。
裏地が無い分軽快で、一枚で、中にカットソー、Tシャツと裏地ありを着なくなってからのシーズンをカバーできます。
素材は60/40クロス。綿60%・ナイロン40%。その名の通り、綿の吸湿性・通気性と、ナイロンの速乾系・防風性を併せ持つ60-70年代アウトドアウェアではおなじみの素材です。
グリーン・ブルー・マスタード・ブラックとその色使いも当時のアウトドアウェアカタログ から影響を受けています。
ただ、そのまま作るのではなく、裏地を無くし、フード周りのドローコードもゴムに。ウェストのアジャスターも無くし、極力シンプルに。
ポケットはRoyal Mountain Parkaのそれを、カフスはBIGYANKでおなじみ開きの無いものを。今までWORKERSでいろいろと製品を作ってきた仕様を組み合わせ、無理のないバランスの良い仕様になっています。
60/40クロスは高密度、かつ針跡が残ってしまうため縫い直しの効かない生地です。そのため、極力糸を細く、針を細くしても糸切れを減らすため化学繊維のスパン糸を使っています。また、脇の巻き縫い部分で若干のたくりが出ても直すことができません。このあたりは、生地による仕様としてご理解ください。


あえてドローコードを無くし、ゴムで始末したフード。
これにより普段はフードががば~っと後ろに垂れてしまわず、顔が入れられる寸法はしっかり確保しています。
フードのゴム部分は高密度な生地が裂けてしまわないよう、粗めのカンヌキで止めています。
スナップは無刻印。イメージは初期型のシエラデザインズです。ただ、同じスナップでもいつも使っているパーメックスという、力の強いものではなく、ミシェールという着脱しやすいものにしています。凸側が古着の「乳首ボタン」にも似た形で、少しクラシックな印象です。

腰ポケットは脇からハンドウォーマー+上から物が入る二重構造。作り方はRoyal Mountain parka 同様のマチの無いもの。
シエラデザインズのマチのあるポケット も今回ばらして再現してみましたが、これをMountain Shirt Parkaにつけるとどうしてもこってりしすぎてしまいます。そこで、前回Royal Mountain Parkaでも使ったマチの無いポケットを配置してみました。

袖口は開きの無いタイプ。
この「開きの無い」でピンと来た方、そうです。BIGYANKの開きの無いカフスを転用しています。
このあたりもMountain "Shirt" Parkaなのです。
attention!!

サンプルをノンウォッシュで計測。各サイズにグレードしています。生地縮率は横がほぼ0/縦が2%程度です。水洗いするとその程度、寸法変化する予定です。
ゆき丈は肩幅の半分+袖丈と考えてください。 確実なのは、お手持ちにラグランのコートがあればそれと比較をしてください。全体的に、ジャケットの上に着る事を考えゆったり作っています。
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