

USNのシャンブレーシャツを基に作ったワークシャツ。
シャンブレー+薄いブルーの二つ穴尿素ボタン。古着好きな方にはおなじみの組み合わせ。
全体的に前立てのステッチ本数、ポケットのステッチ、襟のステッチ、すべてあっさり。台襟が微妙に太いのもポイントです。
シルエットのみ少し現代的に着丈を短く、袖を細くするだけで他は出来る限り古着のイメージを崩さないよう、糸の太さ、目の細かさといったものもオリジナルに出来る限り近い仕様にしています。
素材はWORKERSではおなじみの4.6オンスシャンブレー。インディゴ染めされた色糸が美しい色に色落ちする生地です。
お送りする製品はワンウォッシュ済です。

チンスト無し、少し太めの台襟。襟先に向かってRを描いた羽襟。
どちらもビンテージのUSNシャツからそのまま変えずに作っている部分です。現代の感覚からすると「ちょっと台襟が高い?羽襟が大きい?」と思われるかもしれませんが、そこはあえてオリジナルに近付けています。
ネーム、オリジナルには何もなくスタンプだけでした。それでは、少しさびしいので、WORKERSではUSNのアイテムをモチーフにした製品につけている碇プリントネームをつけてみました。

少し上気味についた台襟のボタンホール。これもオリジナルそのまま。

巻き縫いは肩・袖ぐりともに3/16インチ(4.8ミリ)の二本針。
これも三本針ではなく二本針、1/4インチ(6.4ミリ)ではなく3/16インチ(4.8ミリ)がこだわりと言える部分です。
ミリタリーの仕様書はたいてい「1/4~3/16インチのダブルニードル」といった感じである程度の巾を持たせて仕様が規定されています。その方が、より多くの工場で製品を作ることができるからです。要するに、希望する規格になれば作り方は何でも良く、極論すれば一本針のチェーンで二回縫っても、その針幅に成っていればOKだったのでしょう。ただ、それでは効率が悪すぎるので、当然、製造業者は二本針のミシンを使った訳です。
今に成れば、ここの巾がどうであっても良いのですが、やはり、オリジナルの持つ雰囲気はこういう細かな部分に宿ると考え、見本にしたオリジナルと同じ針幅のミシンを指定しました。


ポケット口はシングルステッチで縫っています。WORKERSでは実は珍しい仕様。
たいてい、いつも前立てと同じセッティングのチェーンステッチミシンで一気に縫うのですが、これもオリジナルの仕様を忠実に、あえてシングルステッチで縫製しています。


下前も表から見ると平ミシンで二度縫っているように見えますが・・裏を見ればチェーンステッチ。
こちらも、針幅のセッティングを変えた前立て縫いミシンで三つ折りした状態で一気に縫います


微妙な位置で押さえステッチの止まっているカフス。これもオリジナルの再現。正直、意味はありません。
開きはイッテコイ。一枚の布で、袖の切り込みをくるんで縫います。そのくるんで開きどまりまで「イッテ」「返る(コイ)」ところから「イッテコイ」と俗に呼ばれる仕様です。
意外と難しい仕様で、とくに行って・返る、突端の部分は開きを180度あけて無理やり縫うためどうしても皺が出ます。というか、出ないと、縫いこみが浅くて裂けます。

ヨークはまっすぐ。ここも二本針チェーンステッチで身頃にたたきつけられています。

脇はおなじみ、マチ始末。開きどまりはカンヌキを打っています。
空環縫いですが、これは製造の都合上出るものでデザインではありません。ほつれた場合はカットします。
attention!!
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サンプルをワンウォッシュ・タンブラー乾燥後、実寸を測り各サイズにグレードしています。
ウェストで各脇1センチ程度絞り、着丈は出しても入れても着られる寸法を目指しています。
縫製および洗い、また採寸方法による誤差はご容赦ください。
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